emmyWash 8月出荷開始
「笑顔の循環経済」をつくるための「社会装置」第一号です。
マイネム株式会社は、笑顔を感知して除菌液を噴霧する装置「emmyWash」(エミーウォッシュ )を、2020年8月下旬より、出荷開始いたします。
笑顔づくりと世界の様々な社会課題解決の両立をめざすマイネム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:平野治・末吉隆彦、以下マイネムという。)は、笑顔を感知して除菌液を噴霧する装置「emmyWash」を、2020年8月下旬より、法人事業者向けに順次出荷いたします。
emmyWashは、人が前に立って手指をかざすと、人の顔を判別するセンサーが起動します。顔を認識した上で、目や口の動きを中心に笑顔計測を行い、笑顔と判定されると、除菌液が自動的に噴霧される装置です。通常の除菌液のディスペンサーと異なり、笑顔にならないと除菌液がでない仕組みです。
笑顔の数は、各emmyWash内で蓄積され、集計後、「エミー」という通貨単位に変換され、感染症対策プロジェクトへサポートや、除菌剤の提供といった寄付活動に充てられます。(なお、画像データ自体は記録されません)
emmyWashは2019年6月にプロトタイプ版を製造し、新型コロナウイルス感染拡大前に全国の30箇所以上の自治体、商業施設、空港、駅、銀行、飲食店等に設置、また各種イベント会場において実験実証を行なってきました。また、国連のSDGs推進機関である「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)」との連携で、実証実験として東京都板橋区にある板橋区立西台中学校などの教育機関でも設置を行い、感染症対策の習慣化にも寄与してきました。
実験実証の利用者からは「自分の笑顔で自分自身が感染症対策になるだけでなく、困っている人を支えられる仕組みが気に入った」「笑顔が貯金できるという考えに感動した」「ここ(学校)だけでなく、家にも1台置きたい」などの声が多く寄せられたこともあり、量産に向けた開発を進めることになりました。また改善要請のあった「サイズを小さくしたい」「噴霧量を調節してほしい」「電源をいれてすぐ使えるようにしたい」などの要望を受けて設計を見直し、株式会社ジェネシスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤岡淳一)の協力を得て、生産を開始しました。
アートディレクションは、プロトタイプ版の開発時から携わっているグー・チョキ・パートナーズ株式会社(本社:東京都港区)の代表取締役 小野寺学が担当。笑顔判定の技術や社会実装は、笑顔計測技術や地域経済×幸福学の研究実績のあるクウジット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:末吉隆彦、以下クウジットという。)の協力を得て行いました。
提供モデルは、本体を契約者にレンタルとして貸し出し、当社指定のアルコール除菌液を毎月お届けする形となります。利用料は、除菌液を毎月1本(500ml)お送りする契約で月額3,500円(税別)です。2本の場合は4,500円、3本以上の場合は、1本あたり800円が追加されます。契約時には、初期登録費用として10,000円(税別)が必要になります。
2020年8月のサービス開始タイミングでは、人の出入りが多い施設や企業等、法人利用を優先し、利用普及を目指していきます。なお利用契約には当社と契約する販売代理店が行います。
マイネムは、計測した笑顔の数で社会還元をしていく本事業モデルとemmyWashのそれぞれについて、特許出願を行っています。
*「emmyWash(エミーウォッシュ)」は、マイネム株式会社が提供するサービス名称で、登録商標です。
* その他、掲載されている社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
* emmyWashは、クウジット株式会社の提供する IoH(Internet of Happiness)プラットフォーム、およびKART画像認識ソリューション、ソニー株式会社が開発した顔画像認識技術を利用しています。
emmyWash本体仕様
□製品名:emmyWash
□品番:ew1
□サイズ(約)(mm) 幅×奥行×高さ: 126×159×300
□電源:AC100V〜240V 50〜60Hz
□電源コード:2.0m
□利用時の消費電力:5V1.8A、9W
□本体質量(約) :1.73kg
□生産国 :中国
□適応除菌液:当社指定除菌液のみ対応
emmyWash サービス内容
□人感センサーで人物を認識
□笑顔センサーで笑顔を認識
□アルコール除菌液を噴霧
□笑顔で感染予防ができる
□笑顔計測件数を蓄積
□蓄積した笑顔の数で感染症対策活動に寄付
本体には、除菌液残量アラート機能とLED点灯と音楽による演出ができる機能があります。
emmyWash専用除菌液
□製品名:emmyWashアルコール除菌液
□品番:wa500
□容量:350ml
□形状:ボトル
□用途:除菌
□成分: 95度発酵アルコール 51.0%、乳酸 1.50%、モウソウチク抽出物 1.00%、グリセリン脂肪酸エステル0.20%、乳酸Na 0.05%、精製水 46.25%
□生産国 :日本
平野治[マイネム共同代表取締役]のビジョン
この1年、たくさんの場所でemmyWashを通して、私たちが次の時代のインフラになると考えている「人と人との繋がり」のお話をしてきました。
「人と人との繋がり」がインフラなの? と不思議に思われる方もいらっしゃるのでは。
これまでのインフラは、便利や効率を叶えるためのハードウェアが中心でしたが、次の時代のインフラは、まさに「人」そのものだと考えています。
人と人が繋がると何かが生まれます。
emmyWashを社会装置と位置付けているのは、emmyWashを通じて社会課題を意識し解決するための行動として「自分の笑顔」が社会の役に立っている、
といったことを実感していただくことを"装置化"しようと考えたからです。
emmyWashは、使った人が社会と繋がっていることを確認できる装置です。
社会とのつ繋がりは、人と人との繋がりに発展していくことを、多くの場所で実証できました。
emmyWashを通じてたくさんの人の繋がりをつくっていきたいと思っています。
末吉隆彦[マイネム共同代表取締役]のビジョン
「マイネムは、笑顔づくりと社会課題解決のための社会装置づくりの会社です。その第一弾としてemmyWashをとらえています。emmyWashは、クウジットがこれまでに取り組んできた、笑顔や幸せに関する一連の研究開発活動(株式会社電通国際情報サービスオープンイノベーションラボとの「エミタメ」共同研究(2012)、東京大学大学院 情報学環/ソニーコンピュータサイエンス研究所 暦本純一教授との「ハピネスカウンターforワークショップ」共同研究(2015)、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野隆司教授、保井俊之特別招聘教授、株式会社URUU 代表取締役 江上広行氏、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 リサーチアクティベーショングループ グループ長 本條陽子氏らとの「人を幸せにするおカネ(エミー&ゼニー)を創る」共同研究(2016-)など)を踏まえて、emmyWashサービスの提供につなげています。すなわち、エミー(emmyWash前で笑う)からゼニー(除菌液の売上)へ、そしてエミー(emmyWash/除菌液寄付によるギブ)へと、エミーとゼニーが循環しバランスする経済圏を目指して社会装置としてデザイン、実装しています。今後の展開にぜひご注目ください。」
開発風景
深センのジェネシスホールディングスでの開発会議の様子(2020.6.10現在)
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